少女/五輪真弓(1972)
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LAレコーディングにより制作されたデビューアルバム。「少女」「はと」は、キャロル・キングがピアノで参加。女性シンガー・ソングライターの歴史はこのアルバムから始まったと言っても過言ではない。
風のない世界/五輪真弓(1973)
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デビューアルバム『少女』に続きLAでレコーディングされたセカンドアルバム。シングルカットされた「煙草のけむり」や「黒猫とゆりかご」は、スタジオの熱気がダイレクトに伝わってくる名トラック。「昨日までの想い出」「家」はキャロル・キングがピアノで参加。
時をみつめて/五輪真弓(1974)
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ザ・セクションのメンバーやラリー・カールトンらが参加した、3枚目のLAレコーディングアルバム。名曲「冬ざれた街」他、タイトル曲「時を見つめて」収録。
Mayumity うつろな愛/五輪真弓(1975)
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スランプに陥り、気分転換のため八王子の山中に一軒家を購入し制作されたアルバム。鈴木茂、細野晴臣らが、レコーディングに参加。タイトルは、五輪真弓がお茶を入れるたびに、エンジニアの吉野金次が「マユミティーだ!」と言ったことからつけられたのだそう。
えとらんぜ/五輪真弓(1977)
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前作の『Mayumity』がフランスのCBSの目に留まり、フランスでデビューした五輪真弓。このアルバムはフランス盤として発売された『MAYUMI』から5曲を収録した、日本向けの企画盤。A面はフランス語、B面は日本語のオリジナル曲という構成。
蒼空/五輪真弓(1977)
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全曲のアレンジをデビッド・キャンベルが手がけ、クロスオーバーの魔術師たちがバックをがっちり固めた人気盤。パリへの愛を込めた「巴里の旅情」は必聴。肩の力を抜いた、五輪真弓のボーカルも◎。
残り火/五輪真弓(1978)
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母国語の美しさに開眼した五輪真弓が制作したシングル「さよならだけは言わないで」が約30万枚の大ヒットとなり話題に。「残り火」「一葉舟」はアジア方面で人気のある1曲。
岐路(みち)/五輪真弓(1979)
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ミッシェル・ベルナルクのアレンジによる、フランスレコーディング。シングル「合鍵」は聴いているだけでパリの街並みが浮かんでくる名曲。新生・五輪真弓の第一弾アルバムとも呼べる作品。
恋人よ/五輪真弓(1980)
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ミリオンセラーになった「恋人よ」を収録したオリジナルアルバム。男女の恋愛模様を艶のあるボーカルで表現した名盤。LPだけで50万枚以上売上げ、1位を獲得する大ヒットに。「愛の蜃気楼」は木の実ナナへの提供曲。
マリオネット/五輪真弓(1981)
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大ヒット曲「恋人よ」の余韻も冷めやらぬまま発売された、フランスレコーディング盤。サウンドのクオリティも非常に高く、当時オーディオ雑誌の評価も高かったそう。紅白歌合戦で歌唱された「リバイバル」他、「鴎」「手紙」は郷愁感漂う名曲。
潮騒/五輪真弓(1982)
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あまりの多忙さに疲れ切った心情が、タイトル曲の「潮騒」に表れている。アルバムの中の1曲だった「心の友」が、インドネシアで大ヒットになり、国家の次に有名な曲になった。ちなみに、Spotifyのトップトラックは「恋人よ」ではなく、「心の友」が断トツの1位。
窓~せめて愛を~/五輪真弓(1983)
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1979年の「岐路」から5作連続で制作されたフランス録音盤も本作で最後に。「雨宿り」は、「恋人よ」「心の友」の次に人気があり、特にアジア方面で支持されている1曲。翌年に、結婚・出産のためしばし休業に入る。
風の詩/五輪真弓(1985)
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結婚、出産、休業後に発売された、久しぶりの国内制作によるアルバム。シングル「空」は新境地を築いた感動のバラード。幻想的なシンセのアレンジが美しい。
時の流れに/五輪真弓(1986)
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CMソングに起用され、紅白歌合戦で歌唱された「時の流れに~鳥になれ」を収録したオリジナルアルバム。柏原芳恵に提供してTOP10入りを果たした「春ごころ」のセルフカヴァーも収録。
Wind and Roses/五輪真弓(1988)
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広島平和記念公園を訪れた時に感銘を受けた気持ちを表現した「Wind and Roses」は、紅白歌合戦で歌唱された感動の1曲。シンセを多用したサウンドに時代が反映されている。
ノスタルジー/五輪真弓(1989)
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復帰後の集大成とも呼べるオリジナルアルバム。タイトルナンバーの「ノスタルジー」を含め、名曲満載の1枚。「最後のロンリネス」「恋しても」等、バラードの出来が素晴らしい。
名もなき道/五輪真弓(1990)
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90年代最初のオリジナルアルバム。笹治正徳がアレンジを手がけたポップなアレンジの楽曲の他、「忘れたくない恋」やタイトル曲「名もなき道」等、五輪真弓らしいバラードも収録されている。
The Memorial Album/五輪真弓(1992)
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デビュー20周年を記念して発売されたオリジナルアルバム。作詞:谷川俊太郎、作曲:谷川賢作が手がけた「いつも そして いつまでも」はCMソングとして起用され話題に。円熟した大人のアルバムという印象の1枚。
Personal/五輪真弓(1994)
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シングル「悲しみにまかせて」を収録したオリジナルアルバム。J-POP全盛時代の作品だが、流行に流されることなくしっかり地に足をつけた作品を収録。
21世紀/五輪真弓(1996)
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90年代最後のオリジナルアルバム。シングル「うたかた」や「春・のすたるじい」のセルフカヴァーを収録。このアルバムを発表後、育児に専念するためしばし音楽活動を休業。
Time To Sing/五輪真弓(2003)
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約7年ぶりのアルバムは、五輪真弓による日本語の歌詞をつけた、洋楽のカヴァーアルバム。久しぶりにデビッド・キャンベルがアレンジを手がけたLAレコーディング制作の作品。
Welcome/五輪真弓(2007)
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五輪真弓、最新オリジナルアルバム。オリジナル曲の他に、「煙草のけむり」「時の流れに」「リバイバル」のセルフカバーや、小椋佳とのデュエットによる「愛燦燦」等収録。
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